ヘリコバクター・ピロリは、胃の内部生息する細菌(以下ピロリ菌)で、消化性潰瘍や慢性胃炎などを引き起こすと言われています。
特に十二指腸潰瘍を伴う慢性萎縮性胃炎患者で高率に認められるため、その主たる原因菌と考えられています。
最近の研究では、ピロリ菌感染と胃がん発生には、何らかの関わりのあることを示唆され始めています。
実際胃がんの患者の90%以上がピロリ菌陽性であるというデータもあります。
ヘリコバクター・ピロリは、胃の内部に生息する細菌(以下ピロリ菌)です。
2~3×0.45μmの大きさのらせん状をした細菌で、4~8本のしっぽがあり、このしっぽをヘリコプターのように回転させて移動することから、ヘリコバクター・ピロリ(正式名 Helicobacter pylori)と名付けられました。
ピロリ菌は胃の粘膜を好んですむつき、粘液の下にもぐりこんで胃酸から逃れています。
胃の中はpH1~2と非常に酸性が強く、生物が生きていけるような環境ではないと思われていました。
十二指腸の粘膜が胃と同じような粘膜に置き換わってしまった場所(胃酸から十二指腸を守るためにこのような変化をする場合があります)では、ピロリ菌がすみつくこともあります。
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日本人のピロリ菌感染率は先進国の中で際立って高いのです。
1986年に兵庫医科大学で行われた調査では、40歳以上では発展途上国型、40歳以下では先進国型の感染率を示しています。
これは、当時40歳以上の方は戦後の衛生状態が悪い時代に生まれ育ったため、このような高い感染率を示したと考えられています。
1998年の調査ではそのグラフが右に移動した形になっており、日本でも、衛生状態の良い環境に育った若い人たちの感染率は低くなっていることが示されています。
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